Too Good To Go – 食品廃棄をなくしてみんなが嬉しいアプリ
日本でも社会問題となっている食品廃棄ですが、フランスではその問題の解決に取り組んでいる団体が運営するとてもステキなアプリがあります。
この記事の目次
フランスでの食品廃棄問題
Too Good To Go のウェブサイトによると、1000万トンもの食物が様々な理由で廃棄されているそうです。1000万トンと言ってもピンと来ないかもしれませんが、1分間に20トンという計算になります。その損失額は160億ユーロにも上るそうです。
実際に数字を目にすると、とんでもなく大きな問題だということがわかりますね。
Too Good To Goとは
この問題に立ち向かうべく、ある女性が団体を立ち上げました。それがToo Good To Goです。
消費期限の都合で毎日廃棄する食品を抱えるお店の人と、お得に買い物をしたい消費者をつなぐ役割を果たしています。もちろん食品廃棄の減少に貢献していることは言うまでもありません。
アプリを使って検索し、欲しいものがあればアプリ上で購入&支払い、指定されている時間に紙袋やタッパーなど持参でお店にピックアップに行きます。
お店も消費者も、地球にもやさしいステキなアイデアだと思います。
1点だけ気をつけたいのが、売れ残りのものが詰め合わせになるため、購入時には具体的に何が来るのかは分からないということです。好き嫌いが多い人やアレルギーのある人には、残念ながら向いていないかもしれませんね。
実際にToo Good To Goを使ってみた
Too Good To Goの存在は、大学のクラスメイトに教えてもらい、随分前から知っていたのですが、なかなか使う機会がありませんでした。しかし、先日ふと思い立って検索してみると場所もピックアップ時間も値段も、全て条件に合うものを見つけ、初めて利用してみました。
通り道にあるパン屋さんの、翌日のランチタイム後の受け取りのPanier(バスケット)を購入し、指定の時間に受け取りに行きました。
内容がどんなものか分からないので、とりあえず手元にあった大きめのマルシェの紙袋と、いつもお弁当用に使っているタッパーを持参。お店の人に見せてどちらがいいか選んでもらうと、紙袋がいいとのことでした。もちろんお店によってタッパーでないと難しいこともあります。分からない場合は、いろいろ持っていくと安心です。
この日のPanierの中身は、お米が入ったサラダとブリオッシュ、桃のタルト。2.99ユーロなのに1食では食べきれないボリュームで、ブリオッシュは翌日の朝ごはんにしました。
利用の流れも簡単にご紹介しましょう。
- アプリをダウンロードしてアカウントを作成、ログインする。
- GPSを利用するか街を指定して、希望の場所で購入可能なPanier(バスケット)を検索する。
- 気に入ったPanierがあればタップして、内容を確認後、「Réserver maintenant」をタップ
- 注意事項を確認:「あくまでもお店の売れ残りなので、中身は事前にはわかりません。アレルギーなどについては直接お店に確認してください。」という内容の注意事項が表示されます。
- 支払い(クレジットカードまたはペイパル)
- タッパーなどの容器や紙袋持参で、指定の時間にお店へ受け取りに行く。アプリで表示できるレシート画面(reçu)を見せるとスムーズです。
アプリとクレジットカードまたはペイパルさえあれば、旅行中でも利用できます。食費の節約もできて、さらに地球にもやさしいアプリ、ぜひ一度利用してみてください。