ボジョレーヌーヴォー2022
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リヨン&ボジョレー地区で楽しむ2022年ボジョレーヌーヴォー

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2022年のボジョレーヌーヴォー

2022年は猛暑や深刻な雨不足により、フランスの多くのワイン産地で収穫量が落ちこむなどの影響が出た年でした。ボジョレー地区もその1つで、Inter Beaujolais(ボジョレーワイン委員会)によると、収穫量は過去5年間の平均よりも2割少ない結果となったそうです。

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ただ幸いなことに、収穫量は減ったもののブドウの質はとても良く、2022年のボジョレーは素晴らしいミレジムになるだろうと期待されているようです。

そんな良質なブドウが採れた今年。きっとボジョレーヌーヴォーもおいしいだろうという期待のもと、解禁日当日の木曜日はリヨン市内&おうちで、週末にはボジョレー地区まで出掛けて楽しんできました。

解禁日にリヨンのワインショップでテイスティング & 購入

ボジョレーヌーヴォー解禁日とその週末には、多くのワインショップがテイスティング会を行なっています。無料で予約不要なところもあれば、予約制、有料というところも。

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私は昨年に続き、時々利用しているビオとナチュラルワイン専門店Vin Natureへテイスティングに行ってて来ました。Vin Natureは定期的にテーマ別のテイスティング会を予約制・有料で行っていますが、ボジョレーヌーヴォーは無料、しかも予約も不要です。

今年Vin Natureに入荷したヌーヴォーとプリムール(※)は、ボジョレーヌーヴォー7種類とそれ以外の地域のプリムールが5種類。そのうちボジョレー3種類と、アルデシュの赤1種類、そしてロワールの白(ソーヴィニヨンブラン)1種類を試飲し、自宅でも楽しむためにボジョレーヌーヴォー2本を購入しました。

※ プリムールとは何かについては、こちらの記事に簡単に書いています。

自分の覚え書きも兼ねて、試飲したものと購入したものを記しておきます。情報はVin Natureの店員さんのコメントを元にしています。

購入したワイン

🍷 Jean-Claude Lapalu / Beaujolais villages nouveau

ボジョレーのビオ&ナチュラルワインの生産者の中でも人気のJean-Claude Lapaluのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー。新酒ならではのフレッシュさをはっきりと感じながらも、ただの軽いワインというわけではなく、この日に試飲した中で最もバランスの取れた味でした。すぐに飲んでも美味しいのですが、カーヴで熟成させてもいいワインだそうです。

🍷 Château de Grand Pré / Beaujolais villages nouveau

昨年も購入したFleurieにあるビオ認定を受けているChâteau de Grand Préのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー。今年は試飲をすることができなかったのですが、昨年とても気に入ったので購入しました。フルーティーさが、まさにボジョレーヌーヴォーだなと感じるワインでした。

ボジョレーヌーヴォー

試飲したワイン

🍷 Domaine Saint-Cyr / French Kiss Kanon Beaujolais nouveau

一昨年ボジョレーヌーヴォーを購入して個性的な味がとても気に入ったドメーヌでしたが、昨年のヌーヴォーは残念ながら私の好みではありませんでした。今年はどうかなと思いながらのテイスティングでしたが、一昨年同様個性たっぷり。この後週末にボジョレーへハイキングに行った際に、このドメーヌのショップへも立ち寄りました。このボジョレーでのハイキングについてはこの記事の後半に書いています。

🍷 Domaine Séléné / Beaujolais nouveau

こちらも毎年人気のドメーヌだそうです。私はスパイス系のアロマを強く感じ、好みではないと感じましたが、根強いファンも多いようです。

🍷 La Ferme des Sept Lunes / Raizin (Vin de France / primeur)

アルデシュ県北部にあるドメーヌで、地域的にはサンジョゼフの産地にあたります。試飲したプリムールはDurezaという希少品種で作られたもので、生産量も少ない貴重なワインだそうです。飲み慣れない味だったせいか私の好みではありませんでしたが、珍しいワインを探している人にはぴったりかもしれません。

🍷 Clos du Tue Bœuf / Vin blanc (Vin de France / nouveau)

人生で初めて飲んだ白のヌーヴォー。(ボジョレーヌーヴォーには白はなく、ほとんどが赤、少しだけロゼも作られています。)ロワールにあるClos du Tue Bœufのワインで、100%ソーヴィニヨンブランだそうです。とても美味しかったのですが、この日はボジョレーヌーヴォーの気分全開だったので、購入はしませんでした。

Vin Nature

リヨン市内に3店舗あり
Terreaux:1 rue désirée 69001 Lyon
Bellecour:6 rue du Plat 69002 Lyon
Jean Macé:34 rue Chevreul 69007 Lyon
ウェブサイト https://www.vinsnature.fr/

アペロプレートとボジョレーヌーヴォーでおうちパーティー

解禁日の夜は、リヨンの多くのレストランでボジョレーヌーヴォー特別メニューが出されていますが、我が家は今年も、ボジョレーヌーヴォーと簡単なアペロプレートを用意して、おうちでプチパーティーをすることにしました。

ボジョレーヌーヴォーは何とペアリングしたらいいのか。毎年悩みますが、作り手によってワインの味が全く違うため、「これ!」という答えはまだ見つけられていません。一般的にはリヨンやその周辺の名物料理と一緒にいただくのがいいとされているようです。

今年私が用意したアペロプレートのメニューは次のとおり。

  • グジェール
  • きのこのアヒージョ
  • チーズ3種(コンテ、サン・マルスラン、ブレット・ダヴェンヌ)
  • 豚とクロラッパ茸のテリーヌ
  • ソーシソンセック(ドライソーセージ)
  • チョリソー
  • パン・オ・ボジョレー
アペロプレート

グジェールとアヒージョは手作り。その他はマルシェや近所の行きつけのお店で買いました。特に、豚とクロラッパ茸のテリーヌ、ソーシソンセック(ドライソーセージ)、チョリソーはこちらの記事でも紹介しているマルシェ・サンタントワーヌのBergerie de la Cordièreのもので、普段からよく食べている我が家のお気に入りのものです。

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また、パン・オ・ボジョレーって何?と思った方は、ぜひ昨年のボジョレーヌーヴォーの記事も読んでみてくださいね。ちなみに今年のパン・オ・ボジョレーは、最近リヨン6区にオープンしたpainpoteというパン屋さんのものです。

リヨンから公共交通機関で行けるボジョレー・ピエール・ドレ地区でハイキング&ドメーヌ巡り

リヨンからボジョレー地区南部までは、最も近いところなら約30kmほど。せっかくリヨンに住んでいるのだからということで、ボジョレーヌーヴォー解禁の週末には現地まで出掛けてきました。

ボジョレーのブドウ畑

昨年はONLYLYON観光局企画の半日ツアーでOingt(オワン)村とその周辺へ行きましたが、今年は趣向を変えて、ハイキング&ドメーヌ巡りをすることに。いろいろ調べた中で、「Tour du Beaujolais des Pierres Dorée」という全長110kmのコースの一部、ヴィル・フランシュ・シュル・ソーヌの街のすぐ南にあるPommiers(ポミエ)とAnse(アンス)の間を歩くことにしました。

下の画像をクリックすると、outdooractiveというサイトで私が紹介している実際のコースを見ることができます。ブドウ畑の見える景色をハイキングしてみたい人にもおすすめです。なお難しい道などはありませんが、ブドウ産地によくある高低差の多い地形で、総距離も約15kmのため、ハイキングシューズなど適した靴で歩くことを強くおすすめします。

このコース中にはボジョレーのドメーヌが複数ありますが、今回立ち寄ったのは2箇所、ポミエにあるDomaine Albertと、アンスにあるDomaine Saint-Cyrです。

Domaine Albert

ポミエの丘の上にあるドメーヌで、毎年ボジョレーヌーヴォーの週末にWeek-end Beaujolais Nouveauというイベントを開催していて多くの人が訪れています。このイベントでは、ボジョレーヌーヴォーやドメーヌのその他のワインの無料テイスティングはもちろん、ボジョレーの郷土料理やチーズ、お菓子とパンなど地元のおいしいものがたくさん。お昼過ぎ頃にここへ着くようにハイキングのスタート時間を設定し、ランチにボジョレー名物のソーシソン・オ・ジェーヌ(Saucisson au gène)とボジョレーヌーヴォーを楽しみました。

Domaine Albertはワイン農家業以外に、ドメーヌの敷地内でシャンブルドット(フランス版B&B)や一棟貸しの民宿(gîte)、結婚式場なども運営してます。

saucisson au gène

Domaine Albert(ドメーヌ アルベール)
住所:2260 Rte de Saint-Fonds 69480 Pommiers
ウェブサイト http://www.domainealbert.com/

Domaine Saint-Cyr

ポミエの南、アンスの街にあるビオ&ビオディナミーのドメーヌで、AOCボジョレー以外に、シェナ(Chéna)、ムーランアヴァン(Moulin-à-vent)、モルゴン(Morgon)の3つのクリュ・デュ・ボジョレー(※)のワインも造っています。ワインショップやレストランとの取引きがメインのようですが、アンスにあるドメーヌのショップでも1本から買うことができます。

※ クリュ・デュ・ボジョレーについては、こちらの記事で少しお話ししています。ぜひ併せて読んでみてください。

ブドウ畑はもちろん、ワイン醸造の過程でもできるだけ自然な方法を心がけていて、無濾過(non filtré)で、酸化防止剤の亜硫酸塩(sulfites)の使用もボトリングの段階のみ。ワインの状態により必要でないと判断すれば、亜硫酸塩は使わないのだそう。熟成期間が短いボジョレーヌーヴォーは酸化防止剤を使用しないと商品化が難しいため、ボトリングの段階に亜硫酸塩が使用されているようです。ちなみに亜硫酸塩が使用されているワイン、はボトルに「Contient des Sulfites」と記載することが法律により義務付けられています。

ボジョレーヌーヴォー Domaine Saint-Cyr

Domaine Saint-Cyr(ドメーヌ サンシール)
住所:31 Chemin de Trechen 69480 Anse
ウェブサイト https://www.beaujolais-saintcyr.com/
ショップは日・月曜日定休

リヨンからポミエとアンスへの行き方(公共交通機関利用)

このハイキングは、ポミエ(Pommiers)から出発しアンス(Anse)着のコースです。どちらもリヨンから公共交通機関を利用して行くことができます。

リヨン → ポミエ

リヨン・ヴェーズ駅(Gare de Vaise)のバスターミナルから、Car du Rhôneバス118番に乗り、「Pommiers Viadorée」下車。所要時間は約48分、片道料金2€10。

時刻表はCar du Rhôneのウェブサイトからダウンロードできます。路線一覧の中から118番を選んでクリックしてください。

アンス → リヨン

SNCF アンス駅(Gare d’Anse)からTERリヨン方面行きに乗車。リヨン市内の停車駅は、ヴェーズ(Vaise)、ぺラーシュ(Perrache)、ジャンマセ(Jean Massé)の3駅です。

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他にもある、リヨン&ボジョレー地区のボジョレーヌーヴォーのイベント

今年はワインショップでのテイスティング、おうちでプチパーティー、そしてボジョレーでハイキング&ドメーヌ巡りという楽しみ方をしたボジョレーヌーヴォーですが、リヨンやボジョレー地区では他にもたくさんの楽しみ方があります。来年以降の参考になるよう、どんなものがあるのかだけリストアップしておきます。

リヨン

  • ワインバー&レストランでのボジョレーヌーヴォー特別メニュー
  • リヨンのブションでボジョレーヌーヴォー・スペシャルマション
  • リヨン旧市街サンジャン広場のイベント「Beaujol’en Scène

ボジョレー

  • ワインバー&レストランでのボジョレーヌーヴォー特別メニュー
  • ボジュー(Beaujeu)のイベント「Les Sarmentelles
  • ボジョレーマラソン(Villefranche-sur-Saône、フルマラソンはFleurie〜Villefranche-sur-Saône)

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