Marseille - マルセイユ

マルセイユで自分だけのせっけん作り体験

マルセイユの名物といえば何を思い浮かべますか?食いしん坊な私は、ブイヤベース、パスティス、ナヴェットという焼き菓子、スープ・ド・ポワソンなど、やはり美味しいものが次々と出てきます。
しかしSavon de Marseille(マルセイユせっけん)も忘れてはいけませんね。日本でもおしゃれなコスメショップなどに行くと、必ずと行っていいほど売っているので、使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。名前にもあるように、人気のマルセイユ名物の1つです。

マルセイユせっけんとは?

マルセイユに限らず、南仏では至るところでお土産として売られているマルセイユせっけんですが、そもそもマルセイユせっけんって何なのかご存じでしょうか。

本物のマルセイユせっけん

マルセイユせっけんとは、マルセイユで作られる石鹸というわけではありません。フランスの他の地方、さらには海外で作られているマルセイユせっけんも存在します。

作られている場所ではなく、その材料と製法が鍵なんです。マルセイユせっけんは、本来、植物油と苛性ソーダの2つの材料のみから作られるせっけんです。厳密にいうと、植物油は元々はオリーブのみが使われていたそうです。

しかし、オリーブオイルではなく植物油と書いたのには理由があります。もちろん使われる植物油のメインはオリーブオイルですが、パーム油やココナッツオイルも混ぜられるケースがほとんどのためです。実はオリーブオイルのみで作ると、泡立ちが悪かったりなど、実用面で不都合があったため、かなり昔からオリーブオイル100%での製造はしなくなったと言われています。

本物のマルセイユせっけんを見つけるのは至難の技!?

本物のマルセイユ石けんとは、先ほど説明したようなものですが、実は売られているものの95パーセントは、それに当てはまらないと言われています。

材料は2つのみということは、よくお土産やさんなどで見かけるカラフルなせっけんには、当然香料や色料が加えられています。先ほどの定義からすると、これはマルセイユせっけんではないということになります。

しかし、そういった石鹸にも「Savon de Marseille」というマルセイユせっけんだという刻印がされています。実は何年も前から、マルセイユの老舗せっけん製造者がこれに対抗しようと奮闘していて、ちょっとした論争が起こっています。

マルセイユせっけんを取り巻く問題

95パーセントが本物のマルセイユせっけんとは言えないのに、堂々と「Savon de Marseille」だと名乗っているのには、ちゃんとした理由があります。

「Savon de Marseille」という名前を使うことに対しての規制がないためです。誰も取り締まることができないのであれば、こんな状況になるのも当然ですよね。

わかりやすい例をあげると、例えば「Champagne」と名乗るのには様々な条件があります。指定された場所以外で作られたものは、いくら同じ味や成分であっても「Champagne」と言うことはできません。

そういった規制が、現在のところマルセイユせっけんにはないのです。

マルセイユの老舗せっけん製造者たちの間で、マルセイユせっけんにもこの規制を設けられるようにしようという動きがありますが、現在のところは規制までには至っていません。しかし、近い将来、外国製の「マルセイユせっけん」は姿を消すことになるかもしれませんね。

マルセイユにある2つの「マルセイユせっけん博物館」

前置きが長くなりましたが、マルセイユせっけんの本場マルセイユには、2つのマルセイユせっけん博物館があります。どちらも旧港からすぐという便利な場所にあるので、観光ついでに行ってみるのも楽しいですよ。

Le Musée du Savon de Marseille

先日のマルセイユでの6時間の乗継ぎ待ち時間を利用して行ってきたのが、旧港の東岸にあるLe Musée du Savon de Marseilleです。

LICORNEというマルセイユせっけんのお店が運営しているミュージアムで、ちょっとした石鹸の歴史や、マルセイユせっけんの製造などについての簡単な展示を見ることができます。

すぐ隣にショップもあるので、お土産のマルセイユせっけんを買うこともできますよ。

そして、私がとても気に入ったのが、自分だけのオリジナルマルセイユせっけんを作ることができるアトリエです。詳しくはこの後お話しようと思います。

Le Musée du Savon de Marseille

住所:25, Quai de Rive Neuve  13001 Marseille
営業時間:10:00-18:00 / 1月と2月は月曜日休業
入場料:博物館のみ2ユーロ/せっけん作りアトリエ込み5ユーロ
https://www.savon-de-marseille-licorne.com/?lang=en

MuSaMa, le musée du Savon de Marseille

2018年3月にオープンしたもう1つのマルセイユせっけん博物館も旧港からすぐのところにあります。

私はこちらのミュージアムへは行っていませんが、ウェブの情報などから判断すると、こちらの方が展示内容は充実していそうな印象です。ただし、その分入場料も高く、12ユーロです。入場料には、自分オリジナルのマルセイユせっけん作り体験も含まれています、

MuSaMa, le musée du Savon de Marseille

住所:1, rue Henri Fiocca 13001 Marseille
営業時間:10:00-13:00/14:00-18:00 日曜日休業
https://facebook.com/musamamusee/

プチプラでできる自分だけのマルセイユせっけん作りプチ体験

今回訪れたLe Musée du Savon de Marseilleでは、単なる展示の見学以外に、自分オリジナルのマルセイユせっけん作り体験ができるプランもあります。展示のみが2ユーロに対し、せっけん作り込みでも5ユーロ。たった3ユーロの差で楽しさは5倍くらいになるので、とてもオススメですよ。

せっけん作り体験と言っても、材料から作るわけではありません。材料から作ろうと思うと短くても1日がかりになってしまうので、成形と刻印という最後の仕上げのおいしいところだけを体験するという内容です。所要時間は30分ほどでした。

まずは、角柱状のせっけんが、参加者それぞれに配られます。それをカットしながら、きれいなキューブ型にしていきます。これがなかなか難しく、若干ゆがんだ仕上がりになってしまいました。でも手作り感が出て、逆にそれでよかったかもと思っています。

キューブ型が出来上がったら、好きな面に好みのデザインの刻印をしていきます。この刻印は難しくなく、失敗することなくできました。

最後に自分でラッピングして完成です。本当は1人1個のお持ち帰りですが、なぜか担当のムッシュにとても気に入られて、2個目をおまけにプレゼントしてくれました。

マルセイユ以外でマルセイユせっけんを買うならここ!

先にお話しした「本物のマルセイユせっけん」にはこだわらない、お土産にかわいくて安いマルセイユせっけんを買いたいという人のために、マルセイユ以外でおすすめのお店3選をご紹介します。

マルセイユで買うのなら、ぜひ「本物」を買ってくださいね。

[ニース] サレヤ広場のマルシェ

ニースを訪れるなら、誰もが一度は行くであろうサレヤ広場のマルシェには、たくさんのマルセイユせっけんのお店があります。

お値段やデザインも様々なので、まずは一通り見て、気に入ったお店で買うといいでしょう。たくさん買うと安くなるお店もありますよ。なお、マルシェは午前中のみですので注意してくださいね。

ニースの旧市街にも売っているお店が何軒かありますが、サレヤ広場のマルシェよりも割高です。

[リヨン] リヨンでいちばん安い薬局 Grande Pharmacie Lyonnaise

南仏から離れますが、私が住んでいるリヨンでもマルセイユせっけんが安く買えるお店があります。

リヨンの中心部、Cordelierにある 「Grande Pharmacie Lyonnaise」です。リヨンでいちばん安い薬局として有名で、薬や化粧品を買いにくる地元の人で賑わっています。

こちらのお店の一角にマルセイユせっけんが売られているのですが、種類も豊富でお値段も1.5ユーロちょっとと、とても安いです。サレヤ広場のマルシェでいちばん安いお店と同じくらいのお値段です。

Grande Pharmacie Lyonnaise

住所:22, rue de la Republique 69002 Lyon
定休日なし、24時間営業(ただし日曜・祝日は8:00-19:00の営業)
https://grandepharmacielyonnaise.pharminfo.fr/

[フランス各地] La Maison du Savon de Marseille

La Maison du Savon de Marseilleは、フランス各地にお店があるマルセイユせっけんショップです。コートダジュールなら、マントンとカーニュシュルメールにお店があります。

こちらのおすすめは、デザインがとてもおしゃれで、プレゼントにぴったりだということです。ホットワインなどユニークな香りのものや、「Je t’aime」と刻印されたものなど、ついつい沢山買いたくなってしまいます。クリスマス明けにマントンのお店に行きましたが、「Joyeux Noël(メリークリスマス)」と刻印されたものも売っていました。

フランス国外にもお店があります。お店はこちらのリンクから探せます。
https://www.maison-du-savon.com/fr/boutiques

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