充実すぎる内容 フォンダシオン・ルイ・ヴィトン – LA FONDATION LOUIS VUITTON
パリ西部のブローニュの森にあるフォンダシオン・ルイ・ヴィトン(LA FONDATION LOUIS VUITTON)。2014年10月のオープン時には日本でもかなり話題になったので、フランスに詳しくない人でも名前くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
先日パリに行った時に、ようやく行ってきましたので、感想などをご紹介したいと思います。
この記事の目次
フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(LA FONDATION LOUIS VUITTON)とは
フォンダシオン・ルイヴィトンは、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループ(LVMH – Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton)CEOのベルナール・アルノーの主導により作られた美術館です。
パリ西部のブローニュの森、アクリマタシオン公園(Jardin d’Acclimatation)に隣接して建っていて、建物の上層階からは公園を一望することもできます。
フォンダシオン・ルイ・ヴィトンのここが凄かった
現代建築の一大傑作
フォンダシオン・ルイヴィトンに近づくとまず驚くのが、巨大な現代建築です。現代建築の奇才とよばれるカナダ・トロント出身の建築家フランク・ゲーリーにより建てられました。
メッスのポンピドゥーセンターや台中の国立歌劇院など、有名な現代建築のいくつかに訪れたことがありますが、このフォンダシオン・ルイヴィトンがこれまで自分の見た中では最も印象的でした。
その他のフランク・ゲーリーの代表作は、ビルバオのグッゲンハイム美術館(Museo Guggenheim)、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホール、プラハのダンシングハウス(Tančící dům)などがあります。
企画展「コートールド・コレクション – 印象派への視点」
2019年2月20日から6月17日まで開催中の企画展「コートールド・コレクション- 印象派への視点(La Collection COURTAULD. Le parti de l’Impressionnisme )」の展示内容がとにかく充実で、全てじっくり見ようと思うならまる1日は必要ではないかという程です。
この企画展では、イギリスの実業家サミュエル・コートールドがコレクションした約110もの絵画が展示されています。
会場に入ると、印象派を代表する画家、マネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラそしてモネ、マティスなど名だたる画家の作品がまさに所狭しと並んでいます。個人的には、もっとゆったりと展示してくれた方が嬉しいとも思いましたが、観続けていてもとにかく飽きません。
印象派が好きな方も、好きとまではいかないけど興味はあるという人にもおすすめですよ。2019年6月17日までですので、これからパリへ行く計画をするという人はぜひ急いでくださいね。もちろんこの企画展には行けなくても、次回の展示もすばらしいものであることは間違いないと思います。
パリで草間彌生の作品に出会う
企画展「コートールド・コレクション- 印象派への視点と同時に開始になり、2019年8月26日まで開催されるもう1つの企画展「LA COLLECTION DE LA FONDATION. LE PARTI DE LA PEINTURE」では、なんと草間彌生の作品に出会うことができます。
私は個人的に草間彌生さんのファンで、展示されていることは全く知らなかったので見つけた時には思わず歓声。小さな部屋の中に展示されていて、一度に4人までしか入場できないため、行列ができていました。
草間さんのファンでなくても、日本人なら、パリで日本人アーティストの作品に出会えるのは何だか嬉しくなりますよね。
ミュージアムショップも充実の品揃え
日本人に特に人気なのが、作品鑑賞後のミュージアムショップでのお買い物のようです。フォンダシオン・ルイヴィトンのオリジナルグッズなどもあるので、お土産にもいいかもしれません。
フォンダシオン・ルイ・ヴィトンへ行く時の注意点
チケットは事前にネット予約するのがおすすめ
フォンダシオン・ルイヴィトンはとても人気の美術館なので、入場するのに並んで待たなければいけないこともあります。私たちが行ったのは平日の月曜日の午後でしたが、それでも30分ほど待ちました。
ちなみに、公式ウェブサイトから日時指定をして事前にチケットを購入することもできます。その場合は、指定した時間に行けば待たずに入れるので、旅行中など時間が限られている場合は、事前予約がおすすめです。
チケットの事前予約はこちらからできます。
チケット購入ページ(英語)
早めの時間に行くのがおすすめ
フォンダシオン・ルイヴィトンの入場チケットには、アクリマタシオン公園の入場料も含まれています。そのため、美術鑑賞を楽しんだ後は公園を散策することもできるんですよ。
フォンダシオン・ルイヴィトンの地上階から公園に直結していますので、帰りは公園経由で駅まで向かうなんてコースも可能です。ただし公園の入口は、平日は17時30分、週末とパリ地域のバカンス期間は18時30分までとなっています。
私たちが展示を見終わった頃には17時30分を過ぎていたので、残念ながら公園へ入ることはできませんでした。公園へ行くつもりなら早めの時間に行った方がいいですね。