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ワイン好き必見!ボルドーのワイン博物館「ラ・シテ・デュ・ヴァン – La Cité du Vin」

今やボルドーの欠かせない観光スポットの1つとなったラ・シテ・デュ・ヴァン(La Cité du Vin)ですが、先日のボルドー滞在の際に行ってきたので少しご紹介したいと思います。

実は入場料が少し高めなので、直前まで行こうか迷っていたのですが、行って大正解。13時過ぎに入り、17時少し前までいたのですが、それでも時間が全然足りないくらいの充実の内容でした。

ラ・シテ・デュ・ヴァン – La Cité du Vinとは

La Cité du Vinは日本語では、ワイン博物館とも呼ばれています。オープンしたのは2016年の6月とまだ新しい施設なのですが、かなりの人気ぶりです。

メインはワインに関するかなり幅広くて細かい展示を体験できる常設展です。他にも期間限定の企画展や、フランス語のものがほとんど(一部英語もあり)になりますがワインやボルドーに関連する各種アトリエなどもあります。

美しいだけじゃない、環境にも配慮した建築

La Cité du Vinは、その美しい現代的な建築でも有名です。XTU建築事務所の2人の建築家Anouk Legendre氏とNicolas Desmazières氏によりデザインされました。公式サイトによると、「ワインの魂」からインスピレーションを受けたデザインなのだそうです。

この建築、実は美しいだけではなく、環境にも配慮したコンセプトになっています。例えば、館内に風を上手く取り入れる構造にすることで、エアコンの使用を減らしたり、使用電力の約70%は、再生エネルギーで賄っているのだそうです。

 

五感で感じる博物館

内容が充実している博物館だと、見学の途中で疲れてしまうなんてこともよくありますよね。

La Cité du Vinの展示は、従来のような展示方法ではなく、見学者が五感を使ったり、参加しながら見学ができるようになっていて、飽きることがありません。

私は、ワインにとって大切な香り、嗅覚に訴えかけるような展示が特に面白くてかなり時間をかけました。

例えば、この展示コーナーでは、説明を聞いている途中、香りの話題になるとどこからか香りが出てきます。

そしてこちらは、ワインのテイスティングの際に香りを表現されるのに使われるものの匂いを嗅いでみることができます。中にはちょっと「!?」となってしまうような香りもありましたが…。

同じコーナーには、ワインの色の表現方法に関するクイズもありました。自分が認識していた色合いと正解がずれていたりすることもあり、とても勉強になりましたよ。

全部をご紹介してしまうのは、これから行こうとしている方の楽しみを奪ってしまうかもしれないので、展示の紹介はこのあたりにしておこうと思います。

8ヶ国語対応のオーディオガイド – もちろん日本語も対応

フランス語、英語はもちろんのこと、日本語のオーディオガイドもあります。
対応言語は全部で8つ。フランス語、英語、日本語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語そして中国語です。

入場する際にどの言語がいいか聞かれ、その言語に対応したタブレット端末を受け取ります。オーディオガイドは別料金の美術館や博物館も多くありますが、La Cité du Vinでは常設展の入場料に含まれているんですよ。

説明を聞きたい展示パネルの前に来たら、このオーディオガイドの先端をパネルの横にあるセンサーにかざすと説明が始まります。

 

ワインだけじゃなくボルドーの歴史も学べる

今回は時間がなくて見ることができなかったのですが、常設展の中には、ワインだけではなくてボルドーの歴史に関する展示もあります。

歴史というと退屈に思うかもしれませんが、ワインに関する部分の展示方法から予測して、歴史も楽しく学べるのではないかなと勝手に想像しています。こちらは次回行くときの楽しみにしておきます。

企画展も楽しい

企画展は別料金になりますが、2019年6月30日まで開催中の企画展「Renversant ! Quand art et design s’emparent du verre」は、追加料金を出してでも見る価値がありました。

さまざまなデザイナーによるワイングラスが展示されています。ガラス作品などが好きな人には特におすすめですよ。

ちなみに、この画像のワイングラスはミュージアムショップで販売もされていました。木の枝に引っ掛けて、お庭などでワインを楽しむというもののようです。

 

最後はお好みのワインの試飲で見学終了

ワイン好きにとって魅力的なのが、常設展の入場料に含まれているワインの試飲。フランス式8階にある展望台で、世界各国の選りすぐりのワインコレクションの中から1種類を試飲することができるんですよ。

選択肢が多すぎて、しかもどれも美味しそうなので、1つだけ選ぶのが大変です。私はせっかくボルドーに来ているしということで、Crémant de bordeauxのロゼを頂きました。

 

ミュージアムショップも充実の内容

建物の地階には、お決まりのミュージアムショップもあります。

La Cité du Vinのオリジナルグッズはもちろん、ワインに関するあらゆるグッズやワインジャム、そしてワインに関する本の種類も驚くほど充実していました。

見た中で欲しい本が1冊あったのですが、今回はバックパッカーの旅をしていて荷物も増やしたくないので、これも次回行った時の楽しみにしておきます。

La Cité du Vinへの行き方

La Cité du Vinは旧市街から少し離れたところにありますが、トラムB線の「La Cité du Vin」停留所からすぐなので、アクセスは便利です。

トラムを降りた後も、周りを見渡せばすぐにこの建物が見えるので、迷うこともないでしょう。

またトラム以外では、水鏡のあるブルス広場(Place de la Bourse)近くから、「Bat3」というフェリーに乗って行くこともできます。乗車する船着場は「Quinconces (Jean Jaurès」、下船するのは「Cité du Vin」になります。天気が良くて時間に余裕があれば、このBat3かなりおすすめです。トラム&バスのパスがあればそれで乗船できますし、船内でチケットを買っても1時間券が2ユーロです。

Bat3 ルートマップと時刻表(英語)
https://www.infotbm.com/en/timetables-and-maps.html

La Cité du Vinの入場料

常設展と展望台「Belvédère」でのワイン試飲のチケットが基本のチケットになりますが、こちらは大人が20ユーロです。ヨーロッパで有効な学生証があれば、学生料金16ユーロで入場することができます。学生料金には年齢制限はありませんでした。

企画展もみたい場合は、コンビネーションチケットがお得で、大人が24ユーロ、学生料金は20ユーロです。

※料金は2019年5月現在のものです。

ちなみに、Office de Tourisme(ボルドー観光局)で買えるBordeaux CityPass(ボルドー・シティパス)を持っていると、12時までに入場すれば常設展の入場がなんと無料になります。Bordeaux CityPassは1日券が29ユーロで、他にも特典がたくさんあるので、La Cité du Vinへ行く日にはBordeaux CityPassを購入するのがおすすめです。

ボルドー・シティパス(英語)
https://www.visiter-bordeaux.com/en/bordeaux-citypass.html


今回は、時間が足りなくて全部を見ることができなかったので、いつかまたリベンジしたいと思います。

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