二度目のフランス留学、決意するまでの長い道のり(2)
またフランスへ行きたい
再渡仏。
もちろん短期の旅行じゃなく長期滞在。そんな夢を見続けて数年。はじめの頃は、妄想ばかりの日々。
帰国後、ジュエリー職人になるために再度フランス留学しようとするものの、すぐに断念。そして今度は…。
再渡仏に向けて始動へ辿り着くまでの道のまとめ−その2です。
少しでも、同じように進む道に迷っている人への励ましにもなったら嬉しいです。ただ…本当に寄り道だらけなので、飽きてしまったら読み飛ばして下さい。
その1「帰国~ジュエリー職人への道をあきらめるまで」はこちら
この記事の目次
旅行業界に復帰
フランス留学へ出発した時、長年働いた旅行業界へはもう戻らないんだろうなと何となく思っていました。しかし、三十路を過ぎての職探し。やはり経験のある業種の方が選択肢も多いし、条件もいい。結局、某大手旅行会社Hの企画営業のポストに、派遣社員として復帰することに。
数か月後には、ヨーロッパの企画担当を任せてもらえるようになりました。いちばんの売れ筋商品は、やはり「パリ」。大好きなパリのことを考えて過ごす毎日。営業成績というプレッシャーはあったものの、とても充実していましたが…
1カ月のパリ滞在
ちょうど仕事が軌道に乗ってきた頃、会社全体の業績悪化のため、派遣社員は全員契約終了という事態に。突如職を失い、かなりのショック状態。
でも、ここで留まっててはいけないということだろうと前向きに考え、次の瞬間には、なぜかパリ行きチケットを検索し始めていました。季節もちょうど閑散期。すぐに格安のチケットが見つかり、1カ月間のパリ行きを決定。
またまた社会復帰困難な状態に→必死で這い上がる
楽しくて刺激たっぷりの1カ月から、急にまた日本の生活に戻り、留学からの帰国時と同じ症状を発症。朝になっても全く目が覚めない。でも夜もぐっすり寝れてるので、決して時差ボケじゃない。そんな感じで約1週間、ほぼ寝て過ごすというダメダメな状態。
しかし、この頃はもう実家暮らしじゃなかったので、働かないと本当にまずい。何とか起き上がり、職探し開始。周りの人たちの助けにより、留学前に働いていた会社に復帰できることになりました。
後で聞いた話によると、当時、本当は人を雇う予定はなかった。でも、私にだったらぜひ戻ってきてほしいと、課長たちが熱心に交渉してくれたのだそう。それを知ったとき、本気で号泣してしまいました。
転職、そして引っ越し
復帰して半年後、また転機が訪れます。
帰国直後から、せっかくフランス留学をしたのだから、留学前と同じことをするのは、7カ月間ただ遊んで暮らしたということになってしまう、という思いがありました。
留学前にいた会社に復帰=同じことをしている
そんな葛藤の日々、フランス語を毎日使える仕事の求人を見つけたのです。その仕事については、ここでは詳しく書きませんが、またとないチャンスでした。無事に採用が決まり、3カ月間、平日は名古屋で今までの仕事、週末は京都で新しい仕事という生活に。名古屋の仕事の退職と同時に京都へ引っ越しました。
新幹線でたった30分の距離。フランスより随分近いのに、私にとってはちょっとしたチャレンジです。
続きは次回へ
二度目のフランス留学、決意するまでの長い道のり(3)