
小さいのに魅力たっぷりな街ディナン|ベルギー・リュクサンブール・フランス・イタリアを巡るタビナカの旅
この記事の目次
ブリュッセルからベルギー南部へ
ベルギー南部の小さな街ディナン。ブリュッセルからは、ナミュール乗り継ぎで行きます。
ブリュッセルからナミュールまで約1時間、ナミュールからディナンは約30分です。今回はナミュールに1泊することにしていたので、一旦ナミュールでホテルへ寄り、荷物を預けてからディナンへ。これで身軽に動くことができます。
身軽に動くためには大きい荷物は邪魔です。荷物を預ける方法3通りを、こちらの記事で紹介しています。
利用した電車のスケジュールはこんな感じです。座席予約の必要のない列車のため、チケットはブリュッセル中央駅で買いました。窓口が空いていたので窓口で。一番早い列車の時刻も調べてくれました。
12h37 Bruxelles Central 🚃 13h43 Namur
14h28 Namur 🚃 14h57 Dinant
ナミュールでそのまま乗り継ぐのであれば、もっと乗り継ぎのいい列車もあります。
ナミュールへの帰りはこちら。
18h40 Dinant 🚃 19h08 Namur
ディナンでの滞在時間は、4時間弱です。もう少し早い時間にディナンに着いた方がよかったというのが率直な感想です。
ディナンは見どころがたくさん
小さい街でメトロやトラムもないため、基本は徒歩で回ることになります。しかし、内容は盛りだくさんな滞在となりました。
今回の滞在でしたことは、この5つ。
- 雑誌で見て一目ぼれした景色を眺める
- シタデル(城砦)からディナンの街を一望
- Café Leffeでビールをお供に早めの夕食
- サックスの発明者アドルフ・サックスの生家を訪れる
- ディナン名物のお菓子クック・ド・ディナンを買う
本当は、有名なベルギービールLeffeの博物館「Maison Leffe」へも行きたかったのですが、オフシーズンのため週末のみの営業で、行くことが出来ませんでした。6月から9月の間は、月曜日以外は毎日オープンしているようです。
Maison Leffe
http://www.leffe.com/fr/maison-leffe
1. 雑誌で見て一目ぼれした景色を眺める
ディナンへ来ようと思ったのは、雑誌「TRANSIT」の2014年秋号の表紙写真の景色に一目惚れをしたからです。文で説明するより写真を見たほうが、すぐにわかってもらえるかと思います。こちらです。

駅からミューズ川の方向へ向かい、橋を渡る手前のところからこの景色を眺めることが出来ます。着いたときはまだ日が出ていたので、こんな風な夜景ではありませんでしたが、帰りにはまさにこの絵を見ることが出来ました。

少し青みがかってしまいましたが、こんな風景です。実物はもっときれいです。
2. シタデル(城砦)からディナンの街を一望
ディナン随一の見どころは、 Citadelle(シタデル)でしょう。1050年に築かれた城砦で、現在残されているのは19世紀頃の姿だそうです。数々の悲しい争いが繰り広げられた地であり、その様子などが細かく展示されています。冬の午後遅めの訪問、実は他にほとんど見学者がおらず、怖くてじっくり見ることができませんでした。

さて、シタデルは高さ約100メートルの切り立った崖の上にあります。上へ行くにはロープウェイを利用するか、急な石段を上るかのどちらか。ロープウェイで行くつもりでいたのですが、天候も良くなかったため、営業終了したとのこと。雨の中急な石段を上るか、あきらめるか。散々迷った挙句、石段を上ることにしました。
お天気が良くない日は、石段で上るのは全くおすすめできません。滑らないよう足元に気を付けながら、あまり足場の良くない石段を100メートルの高さまで上るのです。途中休憩しながらも着いた時には、長距離走を走った後のような状態になりました。
上からのディナンの街の眺めは絶景です。霧がかかり、非常に幻想的な景色が広がっていました。天気がいい日だとまた違う印象かもしれません。

先に書いた通り、展示は怖くて見ることができずでしたが、この絶景を見られただけでも頑張った甲斐がありましたよ。ディナンに来たら、必ず行ってほしいスポットです。
Citadelle de Dinant
3. Café Leffeでビールをお供に早めの夕食
運動をした後は、おいしい時間です。お昼もタイミングを逃してきちんと食べていなかったため、早めの夕食をとることにしました。ディナンはベルギーの有名な修道院ビールLeffeの故郷でもあります。
シタデルの入口のすぐ近くに、Café Leffeというレストランがあります。ビールの種類が豊富で、Leffeだけでも8種類ありました。
注文したのは、
- Leffe Ruby(ベリー系のほんのり甘いフルーツビール)
- 2 boulettes maison, sauce liégeoise, frites(リエージュ風ソースのミートボールとフリット)
ミートボールとベリー系のビールの組み合わせは、最強!また行く機会があったら、同じ組み合わせで注文するかもしれません。

ランチでもディナーでもない中途半端な時間でしたが、地元の人っぽいお客さんもチラホラいました。観光客風な人は私のみ。というか、街自体に観光客はほとんどいませんでした。静かに旅したい人には、冬もおすすめです。
ちなみにCafé Leffeは、ディナン以外のベルギーの街にもあります。
Café Leffe Dinant
2 Rue Sax, 5500 Dinant
leffe-dinant.be/restauration/cafe-leffe-dinant-restauration
4. サックスの発明者アドルフ・サックスの生家を訪れる
サックスを発明したアドルフ・サックスは、ディナン生まれだそうです。ディナンに行くことになり、いろいろ調べている時に初めて知りました。

Café Leffeからまっすぐ歩いたところに、その生家があります。中はとても小さいスペースですが、入場も無料なので、ふらっと寄ってみるのもいいですね。家の前には、サックス氏の銅像もありました。
La Maison de Monsieur Sax
37 Rue Sax, 5500 Dinant
入場無料/9h00~19h00
sax.dinant.be/en/sax-and-the-city/mr-sax-s-house
5. ディナン名物のお菓子クック・ド・ディナンを買う
ディナンのお土産として有名な堅焼きビスケット、Couques de Dinant。なんと蜂蜜と小麦粉だけでできているのだそうです。スペキュロスのように、いろんな型があります。見ているだけでも楽しい。

私もお土産に、ハート形のクック・ド・ディナンを買いました。材料が蜂蜜と小麦粉のみということで、消費期限も1年くらい。堅いので、持ち帰るときに割れてしまうこともなさそうです。
歩いていると、何軒もこのクック・ド・ディナンのお店を見かけました。お気に入りの形のものを見つけたら、ぜひお土産に購入してみてくださいね。
小さい街だけど、4時間弱では物足りませんでした。機会があれば、今度は夏にも行ってみたいと思います。
ディナン観光局
http://www.dinant.be/

