ナミュール
ベルギー - Belgique

ナミュール、予期せず恋に落ちそうになった街|ベルギー・リュクサンブール・フランス・イタリアを巡るタビナカの旅

滞在目的は列車の乗り継ぎのため

今回の旅で、そうしても行きたかった街は3つ。

先日の記事でも書いたように、この内ディナンとメッスへ行くのにあたり、ナミュールが拠点として登場しました。ナミュールに滞在することになったのは、行きたい街へ行くための拠点だったからです。

詳しくはこちらの記事で書いています。

パリ~ディナンへのルート

パリ→ブリュッセル
ブリュッセル→ナミュール
ナミュール→ディナン

ディナン~メッスへのルート

ディナンナミュール
ナミュールリュクサンブール
リュクサンブール→メッス

とても好奇心旺盛な私。拠点として滞在するのに、泊まるだけというのももったいないということで、少し散策する時間を作ったのです。

この旅の全体の日程はこちらの記事で紹介しています。

あわせて読みたい
[タビナカの旅] パリ滞在中にベルギー・リュクサンブール・フランス・イタリア4ヵ国8日の旅、全日程を公開
slowvoyage.net

ナミュールは、実はとても魅力的な街だった

初めて来る街なのに、泊まるだけはもったいない。せっかく来たならという理由で少し散策することになったナミュールですが、じつはとても好きになってしまいました。

ベルギーワッフル

ディナンからナミュールへ帰ってきたのは夜。散策できる時間は、朝起きてから次の目的地リュクサンブールへむけて出発するまでの間です。

あわせて読みたい
小さいのに魅力たっぷりな街ディナン|ベルギー・リュクサンブール・フランス・イタリアを巡るタビナカの旅
slowvoyage.net

ナミュールからリュクサンブールへの列車の時間は
12h51 Namur 🚃 14h51 Luxembourg
つまりナミュールを散策できるのは午前中のみ。またまた短い滞在時間ですが、その間にこんなことをしました。

  1. フランスと何かが違うサンドイッチを朝食に
  2. 素敵なサロン・ド・テでブランチ?おやつ?
  3. バロック様式のイエズス会教会で思わぬ場面に遭遇
  4. 目的もなく散策しながらカワイイお店のウィンドウをのぞく
  5. リエージュ風ワッフルを食べ歩き

フランスと何かが違うサンドイッチを朝食に

疲れていたこともあり、前日はディナンで早めの夕食をとってから、何も食べずに寝てしまったため、朝6時前にお腹がすいて目が覚めました。

朝6時ではパン屋さんも開いてないだろうと思い、とりあえず7時くらいまで待って朝食探しに出かけました。無事、ホテルからすぐの所でパン屋さんを発見。サンドイッチを買うことにしたのですが、食べ慣れているフランスの物とは少し違うサンドイッチに出会うことになりました。

サンドイッチ

朝7時過ぎでしたが、駅前ということ立地のためか既に何人かの列が。私の番になりハム&チーズのサンドイッチ(sandwich jambon fromage)を1個注文。そこで、慣れない質問が返ってきました。

「サラダはどうする?」と。

サラダをセットで付けるのか、という意味かと思い聞き返すと、どうもそうではない様子。

ハム&チーズのサンドイッチでも、サラダ(しかも野菜何種類か入ったサラダ)もはさむのが一般的なようです。後でベルギー人の友人に聞いてみたところ、彼もそうだと言っていました。

同じハム&チーズのサンドイッチ(sandwich jambon fromage)でも

フランス:ハムとチーズのみ
ベルギー:ハムとチーズ+サラダ

なんですね。ちなみに、パンもバゲットではなく少し柔らかめのパンでした。

お隣の国しかも同じフランス語を話す所なのに、こういった違いに出会うと、新しい発見をしたようでうれしくなります。

ブーランジェリー ナミュール

サンドイッチを買ったのはこちらのお店。ケーキも美味しそうでした。

Boulangerie Pâtisserie Artisanale Schamp & Fils

Avenue de la Gare 17, 5000 Namur
www.boulangerie-schamp.be/

素敵なサロン・ド・テでブランチ?おやつ?

ナミュールに滞在することが決まり、街について調べていたとき、とっても気になる名前を見つけました。La Maison des desserts です。

甘いもの好きのアンテナが働き、ここへは絶対行こうと瞬時に決めていました。

La Maison des desserts

こちらで朝食にしても良かったのですが、目が覚めるほどの空腹で開店時間まで待てませんでした。そのため、ブランチなのかおやつなのか、よくわからない時間に来ることに。

入口から入ってすぐのスペースは、パティスリー&ショコラティエになっています。その奥がレストランとサロン・ド・テ。朝食メニューもあり、朝からお客さんもたくさんいました。

それほどお腹もすいていなかったのに、テーブルに置いてあったMenu Petit-déjeuner(朝食セット)のポップに目が釘付けに。次はいつ来れるか分からないのと、絶対に公開しない自信があり、セットを注文しました。

内容は、

  • ヴィエノワズリー1つ(パン・オ・ショコラ)
  • ホットドリンク(ショコラ・ショ)
  • ジュース(フレッシュレモンジュース)

それぞれ何種類かの中から選べますが、私は( )内のものを選びました。

想像通り、朝からお腹がはちきれそうな状態になりましたが、とても幸せなひとときなりました。

La Maison des desserts

パティスリー&ショコラティエのコーナーでは、ナミュール名物の生キャラメル Le Bietrumé de Namur も売られています。

La Maison des desserts

サロン・ド・テは、自然の光も差して心地よい空間。朝のんびりと時間を過ごしたいときには、ぴったりのお店です。

La Maison des desserts

Rue Haute Marcelle 17, 5000 Namur
www.maison-des-desserts.be

バロック様式のイエズス会教会で思わぬ場面に遭遇

La maison des dessertsの近くに、Église Saint-Loup(サン・ルー教会)というバロック様式の教会があります。ゴシック様式の教会や大聖堂などはよく見ますが、バロック様式はなかなか出会ったことがなく、興味があったので行ってみました。

そもそもバロック建築とは?

バロック建築は、1590年頃から盛んになった建築様式。建築そのものだけではなく、彫刻や絵画を含めた様々な芸術活動によって空間を構成し、複雑さや多様性を示すことを特徴とする。特に内部空間の複雑な構成は、他の建築様式とは際立った特色となっている。

バロックの語源はポルトガル語のBarocco(歪んだ真珠)といわれ、元々は一部に見られるグロテスクなまでに装飾過剰で大仰な建築に対する蔑称であったが、のちに広く17・18世紀の美術・建築に見られる傾向を指す様式概念として用いられるようになった。

引用元:Wikipedia – バロック建築

入口は通りに面していて、一瞬ここでいいのか迷いました。そして、後で理由が分かりますが、入口横にはなぜか黒塗りの大きな車が。ドアの前にいた係の人に誘導されるまま中に入りました。

何か様子がおかしい…
目の前に棺らしきものがある

何とお葬式の真っ最中だったのです。外にあった車は霊柩車、係の人も式の関係の方でした。私以外にも間違えて入っちゃった方が何人かいました。心の中でお祈りし、静かに速やかに中を見て退散。

慌ただしく見ただけなのですが、結構印象的でした。一言で表現するならカッコいい。ゴシック様式とはまた違う華やかさがありました。カメラのシャッター音を出すのはアレだったので、iPhoneで撮った写真を。

サン・ルー教会

後でよく調べたところ、一般公開されているのは基本的に土曜日のみのようです。公式サイトで内部見学できる時間を見つけたので翻訳して書いておきます。

  • 10月〜3月 : 土曜日 11h00 – 16h00
  • 4月〜9月 : 土曜日 11h00 – 18h00
  • 7月中旬〜9月中旬は、上記に加え水曜日と日曜日の14h00 – 18h00もオープン

ちなみに、これ以外の日や時間は、外から窓越しにのぞけるよ、と書いてあります。

サン・ルー教会

土曜日の午前中には、時々無料のミニコンサートもあるようです。日時などはこちらのページに書いてあります。フランス語ですが、何となくわかるでしょうか。旅の情報を調べるのに役立つフランス語の単語リストもいずれ作ろうと思っていますので、お楽しみに。

Église Saint-Loup

Rue du Collège 17, 5000 Namur
www.eglise-saint-loup.be/

目的もなく散策しながらカワイイお店のウィンドウをのぞく

他にも行きたいところがあったのですが、時間が足りなさそうだったり、閉まっていたり。残った時間はのんびりと当てもなく散歩することにしました。どこかへ向かっている時とは違い、ただ歩いていると、色んなものが目に入ってきます。

こんなかわいいお店(結婚式グッズのショップでしょうか)や

ナミュール

こんな美味しそうなパン屋さんなど。

何をした訳でもないですが、とても楽しい時間を過ごせました。

リエージュ風ワッフルを食べ歩き

これでベルギーとはお別れ、リュクサンブールへ向かいます。駅へ行く前に、ワッフル屋さんへ行くことにしました。

ベルギーワッフル

街の中心からミュール駅へ向かう途中にあるワッフル屋さん。サロン・ド・テで食べることもできますが、店先のスタンドでもワッフルを売っています。

ブリュッセルではブリュッセル風を食べたので、こちらではリエージュ風ワッフルを。食べ歩きできるように、そのまま渡してくれます。サクサクで美味しかったです。

Villeroy Tea-Room

Rue de Fer 59, 5000 Namur
TripAdvisor

今回のナミュール滞在中にできなかったこと

予想外に恋してしまいそうなくらい素敵な街だったナミュール。こんな短時間では物足りなかった。自分の備忘録も兼ねて、今回行けなかったところ、できなかったことを書き出しておこうと思います。

ナミュール市内

ナミュール近郊

他にもきっと沢山の魅力がある街だと思います。次回はナミュールをメインの滞在地のひとつにして、もっとゆっくりしたいです。

旅データ

利用した列車

12h37 Bruxelles Central  🚃 13h43 Namur

14h28 Namur 🚃 14h57 Dinant
18h40 Dinant 🚃 19h08 Namur

12h51Namur 🚃 14h51 Luxembourg

宿泊ホテル

Grand Hôtel de Flandre
Place de la Station 14, 5000 Namur

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください