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イタリア - Italie

イタリア・トリノ、リヨンから最も近いイタリア美食の街のおすすめレストラン5選

リヨンから最も近いイタリアの都市トリノ

イタリアの北西部にある都市トリノ。フランスとの国境に近いところに位置していて、リヨンから行くなら最も近いイタリアの都市です。リヨンから直通の電車や高速バスもあるので、週末を利用してトリノへ遊びに行くというフランス人も多くいます。街の中心部では、イタリア語と同じくらいフランス語が聞こえてくることすらあります。

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美食の都としても有名なピエモンテ州の州都でもあるトリノ。その楽しみの1つはやはり美味しいものを食べることです。この記事では、トリノの私のお気に入りレストラン5選をご紹介したいと思います。本題に入る前に、まずは少しだけ、イタリアのイタリアンレストランで食事をする際に知っておくと便利なことについてお話をしましょう。

イタリア料理のコースの構成とレストランでの注文の仕方

日本ではイタリア料理はフランス料理よりもカジュアルなイメージですが、実はそうでもありません。レストランでは、フランス料理と同じようにコースで料理が提供されます。

イタリア料理のコースの基本的な構成は次の通りです。

  • アンティパスト Antipasto (前菜)
  • プリモ・ピアット Primo piatto (1つ目のメイン料理)
  • セコンド・ピアット Secondo piatto (2つ目のメイン料理)
  • フォルマッジィ Formaggi (チーズ)
  • ドルチェ Dolce (デザート)

プリモ・ピアットは基本的にパスタやリゾット、ニョッキなど、セコンド・ピアットは魚や肉の料理です。

このコースの構成を見ると、そんなに沢山食べられないと思う方も多いことでしょう。でも心配は不要です。街中の一般的なイタリアンレストランでは、食べたいものだけを注文しても断られることはまずありません。ただし当然のことながら、プリモまたはセコンドどちらかは必ず注文する必要はあります。1皿のボリュームがたっぷりなことが多いので、私は基本的にプリモのみまたは、アンティパストとプリモ、あるいはプリモとドルチェを注文することがほとんどです。

トリノのパスタがおいしいレストラン、おすすめ4選

イタリアへ行ったら必ず食べたくなるのがパスタ。フランス料理は毎日食べ続けられない私ですが、パスタなら全く問題ありません。そんなパスタ好きな私がトリノでおいしいと思ったレストランを4店ご紹介します。

Pastificio Defilippis

トリノの中心部、ポルタ ヌオーヴァ駅の近くにある老舗のパスタ&惣菜店で、レストランも併設されていてランチとディナータイムには、おいしい食事を味わうことができます。旅好きでグルメな友人から勧められて、今年の夏のイタリア旅行の際に行ってみましたが、ここのパスタを食べるためだけにでもトリノへ行きたいくらいです。

人気店で場所も便利なところにあるため、予約は必須です。実は私たちは、予約をせずにランチの開店時間少し後に行ったところすでに満席。運よく2時間後に空きがあったので、その場で予約をして出直しました。

Pastificio Defilippis

住所:Via Giuseppe Luigi Lagrange, 39, 10123 Torino TO
ウェブサイト https://www.pastificiodefilippis.it/

pasta

Gustisani

行こうと思っていたところが満席で、Google Mapで近くのレストランを探していた時に偶然見つけたホテル併設のレストランです。遅めの時間だったため私たちが最後のお客さんでしたが、嫌な顔1つせずとても丁寧に接客をしてもらえました。パスタも期待以上の美味しさ。外観が目立たないのと、ホテル併設ということで半信半疑で入りましたが、そんな不安もすぐに消えました。お値段が他と比べて若干高めなのが唯一の難点です。

Gustisani

住所:C.so Inghilterra, 33, 10138 Torino TO
ウェブサイト http://gustisani.it/

pasta

Pastó

ポルタスーザ駅の近くにあるパスタ専門店で、地元の人にも人気のお店のようです。パスタは、小麦粉選びからこだわっているという自家製パスタ。また小麦粉だけでなく、ひよこ豆やレンズ豆などの豆類、黒米やキヌアなどの穀物類の粉を使って作られたパスタがあるのも人気の理由のようです。

Pastó

住所:Via Sant’Antonio da Padova, 4, 10121 Torino TO
ウェブサイト http://www.pas-to.it/

Piola da Cianci

私が知っているトリノのレストランの中で最もコスパがいいのがPiola da Cianciです。プリモのパスタはすべて6€、セコンドは7€、ドルチェは3€(2022年10月現在)という驚きの値段ながら、味も量も満足の内容。トリノ王宮から近い場所にあるので、観光のついでにも立ち寄れます。

Piola da Cianci

住所:Largo IV Marzo, 9/b, 10122 Torino TO
ウェブサイト https://ciancipiola.it/

トリノのパニーニサンドがおいしいお店、おすすめ1選

Mollica

最後にご紹介するのはパスタではなくパニーニサンドです。ポルタヌオーヴォ駅からほど近いところにあるパニーニサンドの専門店Mollicaは、パンの材料もサンドイッチの具もこだわりを持って選んだ生産者のものしか使っていないそうです。

数種類あるフォカッチャなどのパンの中から好きなものを選び、その後サンドしたい具を選びます。どの具を選んでも値段は一律。迷って選べないときは、好みを伝えるとおすすめの具を選んでくれます。量がとても多いので私たちは食べきれず、次回は2人で1つでもいいくらいかなと思っています。

Mollica

住所:Piazza Madama Cristina, 2 bis, 10125 Torino TO
ウェブサイト https://www.mollicapiccoliproduttori.it/

focaccia

リヨンからトリノへの行き方

リヨンからトリノへ行く方法は車、電車、高速バスの3通りがあります。我が家は車を使わず旅をする派なのでここでは、電車とバスでの行き方をご紹介します。

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リヨンからトリノへ電車で行く方法

トレニタリア(Trenitalia)

リヨンからトリノへ電車を利用して行くのなら、最も便利なのがトレニタリア(Trenitalia)の直通電車です。リヨン パールデュー駅(Lyon Part-Dieu)からトリノ ポルタスーザ駅(Torino Porta Susa)まで所要時間は約4時間。早めに予約をすれば、特に平日は料金もお手頃です。

2022年10月現在、1日2便の運行で時刻は以下の通りです。(2022年12月11日以降、若干のスケジュール変更がされる予定のようです。)

リヨン→トリノ
09:33 リヨン パールデュー駅発 / 13:30 トリノ ポルタスーザ駅着
17:20 リヨン パールデュー駅発 / 21:38 トリノ ポルタスーザ駅着

トリノ→リヨン
06:51 トリノ ポルタスーザ駅発 / 11:08 リヨン パールデュー駅着
16:21 トリノ ポルタスーザ駅発 / 20:12 リヨン パールデュー駅着

TGVと同じく全席指定席なので、事前にチケットを購入しておく必要があります。チケットは、駅の自動券売機またはウェブサイトでできます。駅の券売機の場合、リヨンではパールデュー駅にある専用券売機を利用します。SNCFの自動券売機では購入できないので注意してください。

SNCF

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トレニイタリアの直通電車以外に、フランス国鉄SNCFを利用して行くこともできます。その場合、直通ではなく乗り換えが必要となり、経路は以下の通りです。乗り換えは若干面倒かもしれませんが、所要時間は約4時間〜4時間半ほどと大きく変わりません。

リヨン→トリノの経路
①リヨン パールデュー駅からTERでシャンベリー・シャルルレゾー(Chambéry Charles-Les-Eaux)駅下車。ミラノ行きTGVへ乗換え、トリノ ポルタスーザ駅下車。
②リヨン パールデュー駅からTERでエクス・レ・バン ル・ルヴァール(Aix-les-Bain Le Revard)駅でシャンベリー・シャルルレゾー(Chambéry Charles-Les-Eaux)駅下車。ミラノ行きTGVへ乗換え、トリノ ポルタスーザ駅下車

※ いずれも復路は逆ルート

チケットは、SNCFの駅の窓口または自動券売機、SNCFのウェブサイト購入できます。TGV区間は全席指定席のため、事前予約が必須です。

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リヨンからトリノへ高速バスで行く方法

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リヨンからトリノへは、FlixBusが直行の高速バスを運行しています。所要時間は約4時間から5時間ほどと、電車とさほど変わりません。本数もトレニタリアの電車より多くあるため便利です。

電車のように車内を移動することはできないので、4〜5時間座ったままになりますが、高速バスを利用するメリットはやはり料金です。早めに予約をすれば比較的お値打ちに旅行することができます。

ちなみに、これまでフランスとイタリアを何度も行き来していますが、高速バスを利用する時はかなりの確率で国境で警察によるパスポート(またはコントロールがあります。電車で移動する時は今まで一度もコントロールに回っているのを見たことがありませんが、不法滞在者が高速バスを利用することが多いのかもしれません。実際、2回ほど警察に連行された人を目撃しました。イタリアへ行く際はパスポートを(フランス在住の場合は滞在許可証も)忘れずに携行しましょう。

話が少しそれましたが、FlixBusの予約&チケット購入はウェブサイトでできます。まずは時刻だけ調べたい場合も、料金検索をすることで確認することができます。

なお、トリノのバスターミナルは鉄道駅から少し離れているので注意しましょう。トリノ中心部までは、徒歩またはトラムで移動できます。Corso Vittorio Emanuele IIという大きめの道路沿いに複数のバス停が縦列しています。トリノ発着の全ての高速バスがここから発車となり、かなり多く出入りがあります。また、どのバス停から発車になるかのアナウンスなどは一切ないので、早めに到着して出発時刻が近づいたら注意深く見ていることをおすすめします。

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