ニース〜モナコ〜マントンを結ぶ100番バスがおすすめな3つの理由
ニースに滞在したことがある人ならおそらく知っている或いは利用したことがあるはずのLigne d’Azurの100番のバス。モナコ、マントンというニースからの日帰りできる人気の街へ行けることから、とても利用客が多い路線です。
この記事の目次
Ligne d’Azurの100番バスとは?
100番バスは、ニースのLe Port(港)から、ヴィルフランシュ・シュル・メール、エズの海側、モナコなどを通ってマントンまで運行している路線です。
ほぼ同じルートをフランス国鉄SNCFの電車も運行していて、電車の方がかなり早く目的地へ着けるのですが、私自身もニースに滞在中は100番バスを利用することが多くあります。
私が100番バスを利用する理由3つをご紹介しましょう。
車窓の景色が絶景
100番のバスのいちばんのおすすめポイントは、窓から見える景色が絶景だということです。
海沿いの道をほぼずっと走っていくので、本当にキレイな景色が続きます。観光客は皆この車窓の景色を写真に撮るのに夢中になっていますよ。
私が特に気に入っている景色は、マントン〜ニース方面へ移動するときの、モナコに入る直前の景色です。フランスの景色とはガラッと雰囲気が変わり、モナコの美しい高層ビル群に圧倒されます。
また、ヴィルフランシュシュルメールを過ぎたあたりのところにある、崖から港を見下ろす感じの風景が見えるスポットもお気に入りです。
バスの本数も1時間に何本かあるので、ココ!という絶景を見つけたら、途中下車してみるのもいいかもしれませんよ。
料金が破格!モナコもマントンも1.5ユーロ
絶景が楽しめる100番バスですが、運賃は他のバスと同じく1回1.5ユーロです。ちなみにニース駅(Nice Ville)からマントンまで電車だと5.5ユーロなので、バスで往復するよりも電車の片道の方が高いということになります。
この路線に限らず、実はLigne d’Azurが運行する一般路線のバスは全て1回1.5ユーロ。ニースが位置するアルプ・マリティム県(06県)のかなりの街をカバーしているので、1.5ユーロでいろんな所へ行けちゃうんですよ。
思わず突っ込みたくなるバス停の名前がたくさん
3つ目のおすすめの理由は、フランス語が少しでも話せる人にはきっとわかってもらえる理由です。
それは、思わず突っ込みたくなってしまう面白い名前のバス停がたくさんあるということです。フランス語を話せない人でも、この記事で意味を理解してもらえたら、実際に利用するときに楽しんでもらえると思います。
私が毎回心の中で突っ込んでいるバス停の名前をいくつかリストアップしてみますね。
- Bien située(好立地というような意味ですが、かなり不便そうなところにあります。ただ、景色は良さそうです。)
- 1er Escalier(1つ目の階段という意味です。)
- 2ème Escalier(2つ目の階段という意味です。1つ目と隣同士のバス停です。何とも地元感満載な名前だと思いませんか?)
- La Boucherie(お肉屋さんという意味です。バス停の名前になってしまう地元民御用達のお肉屋さんでもるのでしょうか。)
- L’Eglise(教会という意味です。具体的な教会の名前ではなく単に教会というのが、いつも気になってしまいます。)
- David(おそらく有名なダヴィッドさんがこの辺りにいたのでしょうか。ダヴィッドという友人がいるので、個人的にこのバス停の名前にも突っ込みたくなります。)
どれも面白いのですが、個人的にははじめの3つ「Bien située」「1er Escalier」「2ème Escalier」が特にお気に入りです。
それでもこんな人には電車がおすすめ
時間がない人
時刻表上は、始発のニース Le Portからマントンの Gare routière(バスターミナル)までの所要時間は1時間ちょっととなっていますが、この路線のバスは時刻表通りに進むことは稀です。
道路の渋滞があったり、モナコなどでは多くの乗り降りがあって時間がかかったりすることがあるためです。
もちろん運が良ければ時刻表通りに到着できますが、時間に限りがある場合は電車を利用した方が安心です。電車も日本のように必ず時間通りにとはいかないのが実のところですが、バスよりは確実です。
約束の時間があったり、滞在が短い人は、電車を利用することをおすすめします。
車酔いしやすい人
とても景色がいい100番のバスですが、かなりの山道をひたすら走るルートです。しかもフランスのバスの運転は結構荒いので、車酔いしやすい人は気分が悪くなってしまうかもしれません。
実際、以前に友人何人かでニースからマントンまで行った時に、2人ほど気分が悪くてマントン到着後にしばらく休憩をすることになったことがあります。
それでもどうしても利用したいという場合は、念のため酔い止めを持参し、必ず進行方向に向かった席を確保するといいでしょう。フランスのバスは進行方向と逆向きの座席がたくさんあります。街中を短時間乗るだけでも気分が悪くなりそうなこともあるので、その席は何としてでも避けることをおすすめします。
ちなみに私も車酔いしやすいのですが、今のところ100番のバスは問題なく利用しています。