フランス生活

フランスでコロナウィルスに感染、隔離と療養生活の体験談

フランスにおけるコロナウィルスの状況 – 2022年6月現在

フランスでは、2021年11月から2022年2月の流行第5波の後、3月末に感染者数が一時的に上昇することはあったものの、状況が落ち着きはじめていました。しかし6月に入って、感染者数が再び急増するという事態になっています。テレビのニュースなどでもコロナウィルス関連の話題は全く聞かなくなっていましたが、先日久しぶりに耳にしました。

コロナウィルスに関連する制限などに関してはどうかというと、現在はそのほとんどが解除されています。この記事を書いている6月15日現在、残されている規制は、例えば病院などの医療関連機関へ入るのには衛生パスが必要だったり、病院や薬局、ラボラトワールなどではマスクの着用が義務といったものです。ちなみに5月16日に、公共交通機関でのマスク着用義務が解除されてからは、街中でマスクをしている人の姿もほぼ見かけなくなりました。

症状自覚からテストでの陽性判明、自宅での隔離&療養生活

初期症状

ちょうど感染者数が再増しはじめた6月の頭に、コロナウィルスに初めて感染しました。初期症状は、全身の倦怠感と筋肉痛。この日は職業研修を受けていたのですが、終わるころには立っているのが辛い状態でした。帰宅して熱を測ると38度5分。辛いのも当然です。

夫はこの2日前から激しい喉の痛みがありましたが、それ以外の症状がなかったのと、感染者数も少なくなっている状況だったため、2日前の時点ではコロナウィルス感染を疑うこともありませんでした。

ちなみに、どこで感染したのだろうかと行動を振り返ってみましたが、全く検討はつきません。唯一考えられるのが週末のお出かけ。電車とバスを利用して、とあるイベントへ行きましたが、イベント自体は屋外。もしかしたら交通機関の中で、感染している人が近くにいたのかもしれません。

自覚症状が出た初日のセルフテスト

私の初期症状が出た日、夫も倦怠感を感じ始め、ちょうどかかりつけ医との予約があった日だったのもあり、テストを受けました。結果は陽性でした。

私はしんどくて再度外出するのも億劫な状態だったので、夫が薬局で買ってきてくれたセルフテストをしました。しかし、結果は陰性。この日はDoliprane(パラセタモール)を飲んで休みました。

症状が出た翌日に再検査

翌日も職業研修の予定でしたが、夫が陽性なこと、そして私も自覚症状があるため、出かける前に薬局できちんと検査を受けることにしました。15分ほどで結果通知のメールを受け取り、結果は陽性。研修先に状況と欠席の連絡をし、そのまま自宅での隔離生活に入ることになりました。

セルフテストは便利ですが、偽陰性が出やすいそうです。以前にテレビで医療関係者が、「セルフテストの陽性=陽性確定」「セルフテストの陰性=陰性の可能性もある」程度に考えた方がいいと言っていたのをふと思い出しました。

陽性の結果の連絡が来てからの事務手続きなど

陽性の結果のメールとほぼ同時に、3件のSMSが別途送られてきました。テストの受付時に、Carte vitale(セキュリテソシアルのカード)を提示するため、結果も自動的に転送されます。

濃厚接触者リストの提出

1つめは、濃厚接触者のリストをセキュリテソシアルのウェブサイトで登録する様にとのこと。連絡先のわかる濃厚接触者については、すでに連絡をしていたので今回は登録しませんでしたが、登録するとセキュリテソシアルから連絡がいくようです。

アプリへの陽性結果登録

次に、TousAntiCovidアプリにも、陽性だったことを登録するようにとの指示でした。知り合いでない濃厚接触者を割り出し、アプリ経由で接触があった旨を連絡するためです。

自主隔離について

3つめのSMSは、初期症状が出た日から7日間は自主隔離するようにという内容でした。自主隔離の期間に関しては、ワクチン接種完了者と4ヶ月以内に感染歴のある人は初期症状から7日間(無症状の場合は陽性のテストから7日間)、ワクチン接種未完了または4ヶ月以内に感染歴のない人は10日間と一律に決められています。この期間が過ぎても熱がある場合は、かかりつけ医に相談するようにとの説明も加えてありました。

Arrêt de travailの書類

なおフランスでは、病気や怪我で仕事を休む場合には、必ず「Arrêt de travail」という書類が必要になります。通常は、かかりつけ医や病院で発行されるものですが、コロナウィルスに関しては、セキュリテソシアルのウェブサイトの専用ページで登録をすると自動発行されるようになっています。登録に必要なのは、セキュリテソシアルに陽性だった旨が登録されているということのみ。つまり、感染が発覚しても、重い症状がない限りは病院やかかりつけ医の所へ行く必要はありません。

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症状の変化

初期症状が出てから5日間ほどの間、症状が次々と変わっていきました。6日目には多少の倦怠感はあったものの、ほぼ回復。出かけたいのを我慢して、8日目の自己隔離解除の日までを過ごしました。コロナウィルスで自宅療養していた期間の症状は次のようなものでした。

1日目(セルフテストの結果は陰性)
倦怠感、筋肉痛、発熱(38度5分)

2日目(薬局での抗原検査で陽性)
倦怠感、食欲不振、37度くらいの微熱

3日目
37度くらいの微熱、ひどい頭痛、腰痛

4日目
37度くらいの微熱、軽い咳と鼻水

5日目
倦怠感、味覚と嗅覚の減少

6日目
倦怠感

7日目
ほぼ回復

回復後の社会復帰

自己隔離の7日間が終わった後、人に会う前に念のためテストをしようと思い、薬局へ出向きました。しかし、回復後のテストは不要とのこと。ワクチン接種完了者の場合、7日間を過ぎれば、テストで陽性が出たとしても人にうつす危険はないためとのことでした。お願いすれば受けれたのだとは思いますが、テストは受けることなく通常の生活に戻りました。

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