シャンパーニュ
Champagne - シャンパーニュ

パリから1時間半!ソムリエがいるシャンパーニュメゾン直営ショップでテイスティング

フランスのシャンパーニュ事情

シャンパーニュといえば、日本だと結婚式など特別なお祝いの時に飲むイメージがありますが、フランスではどのように飲まれているのでしょうか。

フランスでもシャンパーニュが特別な飲み物であることに変わりはありません。一般家庭での消費量が最も多くなるのがやはり年末。クリスマスや新年のお祝いには欠かせない飲み物なのです。他にもレストランでアペリティフに頂いたり、デザートと一緒になど、シャンパーニュを飲む機会は日本よりも多様です。

また、シャンパーニュと言っても、日本でもよく知られているモエ・エ・シャンドン* やローラン・ペリエ、テタンジェなどの大手メゾン、フランス人に幅広く好まれているニコラ・フィアットから家族経営のメゾンやvigneron(ヴィニュロン)と呼ばれるブドウ農家兼ワイン生産者など様々です。

* 全くの余談になりますが、Moët & Chandonは日本語では「モエ シャンドン」と呼ばれていますが、フランス語では「モエ シャンドン」という風に発音します。tとeがフランス語の発音に独特のリエゾンをするからです。(フランス語の発音は便宜上カタカナ表記しました。)

数あるシャンパーニュの中でも、近年ワイン愛好家の注目を徐々に集めてきているのが、家族経営のメゾンやヴィニュロンのシャンパーニュです。ワイン愛好家と言うのには程遠いレベルですが、私もシャンパーニュを選ぶときはそちらを選ぶようにしています。作り手の特徴がうまく表現されていたり、ビオやビオディナミ、ナチュラルワイン、HVE認定* まで非常に個性豊かなこと、そして質と価格のバランスが良くて色々なシーンで頂けるためです。

* HVE(Haute Valeur Environnementale)認定は日本ではまだあまり馴染みがないかと思いますが、これについてはまた別の機会に記事を書く予定です。

シャンパーニュ

家族経営のメゾンやヴィニュロンのシャンパーニュは生産量も少ないため、輸出されていなかったり、されていても少量で、日本では目にする機会が少ないかもしれません。フランスへ旅行する機会があれば、ぜひシャンパーニュまで足を運んで味わってみるのもおすすめです。シャンパーニュ地方はパリから近く、西端であれば約1時間、中心のランスやエペルネまでも1時間半ほどで行くことができます。と言ってもどこへ行ったらいいのか分からないという場合は、こちらのChampagne Bookingというサイトを参考にしてもいいかもしれません。ドメーヌでの試飲の予約ができるサイトでシャンパーニュ専門なので、選択肢がとても多いです。

また、シャンパーニュ西部に住んでいた頃に、日本の友人が送ってくれた「シャンパーニュ・ガイド 本場を味わい尽くすメゾンと食を巡る旅」という本もとても役立ちました。私は紙の本を送ってもらいましたが、電子書籍版もあるようです。

シャンパーニュ・ピエール・ミニョン、日本人にも密かに人気な家族経営のメゾン

シャンパーニュに住んでいた頃、いくつかのメゾンやドメーヌなどを訪問して試飲をする機会がありました。その中でも、訪問以来すっかりファンになったのが、シャンパーニュ・ピエール・ミニョンです。先程の本を送ってくれた友人ご贔屓のフランス人シェフ、ドミニク・ブシェ氏のレストラン御用達のシャンパーニュで、彼女に勧められたのがきっかけでした。東京や京都のドミニク・ブシェ氏のレストランでもピエール・ミニョンのシャンパーニュが頂けるそうですよ。

シャンパーニュ・ピエール・ミニョンは5世代続く家族経営のドメーヌで、Vallée de la Marne(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)地域とCôte des Blancs(コート・デ・ブラン)地域にある18ヘクタールの畑で栽培されたブドウでシャンパーニュを生産しています。

シャンパーニュ

エペルネのシャンパーニュ・ピエール・ミニョン直営ショップでテイスティング体験

シャンパーニュの中心エペルネの街には、このシャンパーニュ・ピエール・ミニョン直営のショップがあり、テイスティングができるシャンパーニュバーが併設されています。お値段も1杯6ユーロからと、他のバーやカフェなどと比べると随分お値打ちです。

こちらでのテイスティングをおすすめする理由は、専属の著名ソムリエがいて直接説明を聞けること。さらに、各キュヴェに合わせて選ばれたシャンパーニュグラスで提供されるということです。それぞれのキュヴェを存分味わうには、その特徴に合わせた形のグラスを使うことが重要なのだそう。現在のシャンパーニュグラスの主流はチューリップ型のものですが、同じチューリップ型でも大きさやカーブによりその効果が大きく変わるとのことです。

木〜日曜日の週末のみの営業ですが、予約なしで入ることができます。シャンパーニュ地方へ行くならマストスポットの1つです。また、シャンパーニュもショップ特別価格で買うことができます。

Champagne Pierre Mignon Tasting Room

住所:9 rue Jean Moët 51200 Épernay
営業時間:木曜 11:00-19:00 /  金曜 11:00-20:00 / 土曜 11:00-21:00 / 日曜 12:00-18:00
ウェブサイト(英語)https://www.boutiquepierremignon.com/en/tasting/

シャンパーニュピエールミニョン

シャンパーニュ・ピエール・ミニョンの私のお気に入りキュヴェ3選

Cuvée Pure Zéro Dosage

Cuvée Pure Zéro Dosageは、ドザージュゼロの極辛口のシャンパーニュです。ブドウは、シャンパーニュの主要3品種であるムニエとシャルドネ、そしてピノノワールがブレンドされています。通常のシャンパーニュに慣れていると初めは違和感を感じるかもしれませんが、このピュアでスッキリとした飲み心地は、最近のシャンパーニュのトレンドにも合っています。

ドザージュゼロとは:
シャンパーニュには通常、製造の最終過程であるデゴルジュマン(澱引き)の後、加糖されたリキュールが加えられます。これをドザージュ(dosage)と呼びます。このリキュール内の糖分量によりシャンパーニュの糖度が決まるのですが、リキュールが全く加えられていないものが「ドサージュゼロ」や「ブリュット・ナチュール」と呼ばれます。最終的な糖度は1リットルあたり3%以下となり、極辛口のシャンパーニュに仕上がります。

Prestige rosé de saignée

Prestige rosé de saignéeは、マセラシオン(漬け込むという意味)というテクニックを使って作られたロゼのシャンパーニュです。こちらもムニエとシャルドネ、そしてピノノワールがブレンドされています。以前に他のドメーヌのRosé de sagniée(ロゼ・ドゥ・セニエ)を飲んだ際に私の好みではなく、それ以来なんとなく遠ざかっていましたが、ピエールミニョンのロゼ・ドゥ・セニエは口に入れた瞬間に「これ好き!」と思わず口に出してしまうほど好みの味でした。

ロゼのシャンパーニュの醸造方法:
ロゼのシャンパーニュには、assemblage(アサンブラージュ)とmacération(マセラシオン)という2通りの醸造方法方があり、多くのロゼがアサンブラージュ法で作られています。つまり、マセラシオン法で作られたRosé de sagniée(ロゼ・ドゥ・セニエ)はロゼのシャンパーニュの中でも希少なものになります。

この2つの違いは、瓶内での二次発酵の前の段階にあります。アサンブラージュ法では、二次発酵前の白ワインにシャンパーニュ産の赤ワインをブレンドします。この方法だとアロマや味などの調整が思い通りにできるので、作り手の特徴をより表現しやすいのです。ちなみに、この方法でのロゼワインの生産は、シャンパーニュのみに許可されています。

一方、マセラシオンは、圧搾前に黒ブドウの皮を一定時間漬け込むことでロゼ色の果汁を作ります。味やアロマ、色などは漬け込む時間に左右されるため、圧搾するタイミングの見極めが非常に重要なポイントとなります。思い通りのロゼシャンパーニュに仕上げるのには相当なテクニックが必要とされ、お値段もアサンブラージュのロゼと比較すると高めな傾向があります。

Prestige blanc de blancs Grand Cru

Prestige blanc de blancsはシャルドネ100%で作られたシャンパーニュです。シャルドネ種特有のフレッシュさが私好みで、海の幸との相性もピッタリです。

ブラン・ドゥ・ブランとは:
Blanc de blancs(ブラン・ドゥ・ブラン)は日本語に訳すと白(ブドウ)の白(シャンパーニュ)という意味です。
一般的なシャンパーニュは、ムニエやピノノワールなどの黒ブドウとシャルドネなどの白ブドウをブレンドして作られます。黒ブドウも収穫後にすぐに圧搾されて果汁だけが抽出されるため、白いワインが出来上がるのです。しかし、ブラン・ドゥ・ブランは黒ブドウを使わず、白ブドウ(ほとんどの場合シャルドネ100%)で作られます。逆に黒ブドウだけで作られた白のシャンパーニュもあり、blanc de noirs(黒ブドウの白ワイン)と呼ばれます。

パリからエペルネへの行き方

パリからエペルネへは直通の普通電車で行くことができます。パリ東駅(Gare de l’Est)からChâlon-en-Champagne(シャロン・アン・シャンパーニュ)またはストラスブール行きのTERで所要時間は1時間半弱です。

時刻や運賃は、フランス国鉄SNCFのウェブサイトで調べることができます。検索画面で次の内容を入力して検索ボタンをクリックします。

  • Départ:出発駅名を入力します。この場合「Gare de l’Est」となります。
  • Arrivée:到着駅名を入力します。この場合「Epernay」となります。
  • Date aller:往路の日時を選びます。
  • Date retour:復路の日時を選びます。

TERなので席の予約は不要で、チケットはSNCFのウェブサイトやアプリ、または駅の券売機か窓口でも購入できます。

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ランスからエペルネへの行き方

せっかくシャンパーニュ地方へ行くなら、ランスへも行きたいという方もいるでしょう。ランスとエペルネの距離は約30kmと近く、フランス国鉄SNCFの普通電車TERなら所要時間は約30分ほどです。

時刻や運賃は、フランス国鉄SNCFのウェブサイトで調べることができます。 検索画面で次の内容を入力して検索ボタンをクリックします。

  • Départ:出発駅名を入力します。この場合「Reims」となります。
  • Arrivée:到着駅名を入力します。この場合「Epernay」となります。
  • Date aller:往路の日時を選びます。
  • Date retour:復路の日時を選びます。

TERなので席の予約は不要で、チケットはSNCFのウェブサイトやアプリ、または駅の券売機か窓口でも購入できます。

シャンパーニュ エペルネ

フランスでは、日本と比べものにならないほど様々なシャンパーニュがあります。特にシャンパーニュ地方まで足を運べば、今回ご紹介したシャンパーニュ・ピエール・ミニョンでのテイスティングのような魅力的な体験ができる可能性もアップします。ぜひ1〜2日くらいは時間を取って訪れてみてくださいね。

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