リヨンのガレット・デ・ロワ & ガトー・デ・ロワ6選【2022年版】
この記事の目次
ガレット・デ・ロワ&ガトー・デ・ロワ
フランスの新年の風物詩ともいえるガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)。本来はキリスト教のお祝いの1つである1月6日*の公現祭に食べるものですが、宗教的要素は薄れて、1月中は何か機会があるごとに食べられています。
*カトリック教では、1月6日ではなくクリスマス後2回目の日曜日に祝う場合もあります。
パイ生地にアーモンドクリームまたはフランジパーヌを挟んで焼いたガレット・デ・ロワは、日本でもすっかりお馴染みになりつつありますが、フランスではブリオッシュで作られたGâteau des Rois(ガトー・デ・ロワ)*など、他のお菓子が食べられる地方もあります。地方版については、こちらの記事でご紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
* Couronne des Rois(クローンヌ・デ・ロワ)、Brioche des Rois(ブリオッシュ・デ・ロワ)など他の名前で呼ばれることもあります。
リヨンのガレット・デ・ロワ & ガトー・デ・ロワ6選食レポ 【2022年版】
今年は欲張って、リヨンで人気のもののうち6種類も食べたので、その感想を簡単にレポートしたいと思います。
Le Kitchen – ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ
リヨンに住み始めて以来、毎年欠かさず食べているのが、レストランLe Kitchenのガレット・デ・ロワです。(以前は「Le Kitchen Café」という店名でしたが、2021年6月に「Le Kitchen」へ変更になりました。)Le Kitchenについては、「リヨンのお気に入りおしゃれ&こだわりカフェ5選【2019年版】」の記事でもご紹介しています。
パイ生地のサクサク感とフランジパーヌの味わいが私の好みにピッタリ。今まで数えきれないほどの種類を食べましたが、その中でもいちばんのお気に入りです。人気店なので、ガレットデロワは事前に予約必須です。
Le Kitchen
34 Rue Chevreul 69007 Lyon
https://www.lekitchenlyon.com/
ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ:6人用ホール 25€ / 1人用カット 4€30
Dorner Frères – ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ
リヨンでの私のお気に入りパティスリーの1つDorner Frères(ドルネ・フレール)。ガレットデロワはフランジパーヌの味わいが特徴的です。フランジパーヌとは、アーモンドクリームとカスタードクリームを混ぜたクリームのことですが、Dorner Frèresのフランジパーヌは、カスタードのコクの深さとフルールドランジェの香りをたっぷり感じるクリームで、口に入れた瞬間にその風味が広がります。
こちらのケーキやお菓子はいろいろ食べましたが、今のところハズレはありません。ガレットデロワだけでなく、ぜひ他のお菓子も試してほしいパティスリーです。
Dorner Frères
91 Boulevard des Belges 69006 Lyon
https://www.dorner-freres.fr/
ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ:4人用ホール 16€50 / 1人用カット 4€
Boulangerie Les Frères Barioz – ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ
Les Frères Bariozは、2021年のローヌ県で最もおいしいクロワッサンに選ばれたパン屋さんです。受賞直後の頃は、朝早めに行っても既にクロワッサンは売り切れだった、というほどの人気ぶりです。
クロワッサンが美味しいならガレットデロワも間違いないだろうと期待して予約。その期待を裏切ることなく、パイ生地がサクサクでなんとも言えない美味しさでした。
リヨン市民の憩いの場、テットドール公園からもすぐの場所にあるので、公園でピクニックする際にパンやお菓子を買いに寄るのもおすすめです。
Boulangerie Les Frères Barioz
64 Rue Duguesclin 69006 Lyon
http://lesfreresbarioz.fr/
ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ:4人用ホール 16€
Bröd – ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ
リヨンで人気のパン屋さんの1つBröd。何人かのフードインスタグラマーさんが食レポを投稿しているのを見て、私も食べたくなり、今年の我が家のリスト入りをしました。
以前食べたこちらのキッシュやケーキはとても美味しかったので、ガレットデロワにも期待していたのですが、残念ながら少し期待はずれでした。生地の折り込みはきれいにされていたのですが、なんだかしっとり感たっぷり。パイ生地はサクサクな食感が好きな私の口にはあまり合いませんでした。
Bröd
46 Rue Chevreul 69007 Lyon
ガレット・デ・ロワ フランジパーヌ:6人用ホール 24€
Suzanne Bar à Brioches – ブリオッシュ・デ・ロワ
2021年の12月にオープンしたブリオッシュ・フィユテ専門店のSuzanne。こちらで作られているのはガレットデロワではなくもちろんブリオッシュ・デ・ロワです。
丁寧に折り込まれたサクサクのブリオッシュ・フィユテと、フリュイコンフィ(フルーツの砂糖漬け)そしてアーモンドクリームがとてもいいバランスでした。本来は1人用サイズのIndividuelleですが、ボリュームたっぷり。よほど食いしん坊じゃなければ2人で分けてもいいよとのお店の方からのアドバイス通り、2人で1つでも大満足でした。1人用だと普通はフェーヴはありませんが、こちらにはフェーヴも入っていました。
Suzanneのブリオッシュ・フィユテは、実店舗オープン前からイベントや他のカフェでも売られていて、根強いファンがたくさんいます。甘い系だけでなく、ちょっとしたおつまみにもなりそうなサレ系のブリオッシュもあり、色々試してみたくなります。
Suzanne Bar à Brioches
327 rue André Philip 69003 Lyon
https://suzanne-brioches.fr/
ブリオッシュ・デ・ロワ: 1人用Individuelle 6€ / 4人用 22€
Antoinette Pain & Brioche – ブリオッシュ・デ・ロワ
酵母パンとブリオッシュ専門で、バゲットやクロワッサンは作らないというこだわりを持ったパン屋さん。私はこちらのパンもブリオッシュも大好きで、ブリオッシュ・デ・ロワは昨年に続きリピート。
ブリオッシュ部分はもちろんのこと、上にたくさん盛られているフリュイ・コンフィも絶品。基本的にはガレット・デ・ロワ派の私でも大満足なブリオッシュ・デ・ロワです。ちなみにクリスマス時期に販売されるパネトーヌもおすすめです。
Antoinette Pain & Brioche
リヨン市内に3店舗あり
15 Rue Hippolyte Flandrin 69001 Lyon
114 Rue Bugeaud 69006 Lyon
117 rue Sébastien Gryphe 69007 Lyon
https://www.antoinettepainetbrioche.fr/
ブリオッシュ・デ・ロワ:10€ / ガレット・デ・ロワ:6人用 24€
手作りもおいしいガレット・デ・ロワ
フランスでは年が明けると一斉に、どこのパティスリーやパン屋さんでもガレット・デ・ロワが売られます。同時に、グルメサイトやブログ、SNSでは、いろいろなガレット・デ・ロワのレシピも公開されます。
以前からフォローしているフランス人料理評論家Emmanuelle Jary(エマニュエル ジャリ)さんのサイト「C’est meilleur quand c’est bon」でもレシピが紹介されており、パイ生地はフィユタージュ・ラピッド(即成折り込み法)、フランジパーヌではなくアーモンドクリームのみで作る手軽なものだったので、挑戦してみました。
見た目は手作り感満載ですが、味は満足の仕上がり。焼き立てを食べられるし、人数に合わせたサイズで作れるのも家で手作りする利点です。お菓子作りが好きな方は、挑戦してみるのも楽しいですよ。
なお、Emmanuelle Jaryさんのサイト「C’est meilleur quand c’est bon」では、様々なレシピや、パリを中心にフランスのおすすめのレストランが多数紹介されています。サイトはフランス語ですが、特にレストランなどは旅行の際にも参考になります。