Champagne - シャンパーニュ

シャンパーニュ地方のサン・ヴァンサン祭り

1月22日はワイン生産者の守護聖人「聖ヴァンサン」の日

フランスにはカトリック教会の伝統の下、各職業にそれぞれの守護聖人がおり、職人たちはその守護聖人に守られて仕事をしていると考えられています。

フランス語でvigneronと言われるブドウ農家兼ワイン生産者の守護聖人は聖ヴァンサン(Saint-Vincent / サン・ヴァンサン)で、カトリック教会の聖人カレンダーでは、1月22日が聖ヴァンサンの日にあたります。当日または前後の週末には、フランス中のブドウ生産地で聖ヴァンサンの日を祝うお祭りが行われます。日本のワイン愛好家の間でも有名なのはブルゴーニュの「Saint-Vincent Tournant」でしょうか。フランス最大規模の聖ヴァンサンのイベントで、ジュヴレ・シャンベルタン村で開催された2020年のお祭りには2日間で80000人もの人が訪れたそうです。

日本でも馴染みのあるその他の職業の守護聖人も一部ご紹介しておきましょう。カッコ内はフランス語での表記です。

  • 5月16日 – 聖オノレ(Saint Honoré):パン職人、菓子職人
  • 7月22日 – 聖マグダラのマリア(Sainte Marie-Madeleine):美容師、調香師
  • 10月18日 – 聖ルカ(Saint Luc):医療関係者、画家
  • 11月30日 – 聖アンデレ(Saint André):漁師
  • 12月4日 –  聖バルバラ(Sainte Barbe):消防士

ちなみに、職業ではありませんが、日本でも毎年盛大にお祝いされる2月14日のヴァレンタインの日もこの守護聖人カレンダーに基づくものなんですよ。聖ヴァレンタイン(Saint-Valentin /サン・ヴァランタン)は恋人たちの守護聖人とされています。

シャンパーニュのサン・ヴァンサン祭り

シャンパーニュのサン・ヴァンサン祭りはまだ観光色が薄く、ブドウ農家、シャンパーニュ生産者および関係者が中心のイベントですが、観光客でも見学をすることができます。

お祭りの流れはとてもシンプル。伝統衣装に身を包んだ各村の代表のブドウ農家とシャンパーニュ生産者が一同に集まり、聖ヴァンサン像や、神輿、剪定したブドウの枝を燃やすのに使う手押し車などと共に街中をパレードします。パレードの途中に教会でミサが行われ、ミサ後はスタート地点までさらにパレードし、お祭りは終了となります。パレードの途中に、現物客にシャンパーニュを振舞う村もあったりするので、運がよければお裾分けをもらえるかもしれませんよ。

3年のうち2年はエペルネ、残りの1年はランス、トロワ、シャトーティエリの3つの街が順に担当します。詳しい日時や開催地などは、毎年シャンパーニュの各関係機関のウェブサイトやSNSなどで告知されます。

2021年のサン・ヴァンサン祭り

2021年は新型コロナウィルス蔓延の影響で、シャンパーニュに限らず各地のサン・ヴァンサン祭りが開催中止となりました。

しかし、1月22日がワイン関係者にとって重要な日であることには変わりません。今年は皆で集まってお祝いの祭りをする代わりに、SNS上でお祝いの投稿を多く見かけました。早く状況が改善し、来年は例年通りのお祭りが開催されることを祈るばかりです。

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おまけ:カトリック教会の聖人カレンダー

各職業ごとの守護聖人については上で紹介しましたが、守護聖人は職業に限ったものではありません。365日全ての日に聖人の名前が割り振られており、誕生日だけでなく、名前と同じ聖人の日にも「おめでとう」というメッセージを送ったりする習慣があります。

この聖人の名前が記されたカレンダーは、一般的なカレンダーと一緒に売られていたり、インターネット上でも見つけることができます。参考までにカレンダーを載せているサイトをご紹介しますね。もちろん日本人の名前はカレンダーにはありませんが、欧米人の知り合いがいる方は、どの日がその方の聖人日なのかぜひ探してみてくださいね。

聖人カレンダー(PDF版)はこちら

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